猫まるさんのページ
口コミ投稿
- タワーリング・インフェルノ [DVD]
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:13票
5 - 40年以上前の映画とは思えないほどの迫力です。出演者もスティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステアを始め豪華な顔ぶれ。一体どれだけの大金を投じて作られたのかと感心させられます。スターが目白押しなのに単なるオールスタームービーにはならず、しっかり骨太の作品になっていて、何度も見て結末は分かっているのにハラハラします。まるで要塞のような巨大なビルでの火災、それぞれのフロアに個々の人生があって、それらが無残に焼け落ちていく様は何度見ても痛ましいです。どこかで日本一とか世界一とか言われる高層ビルが建つたびに、いまだにこの映画を思い出します。
- EVERYTHING FOR YOU [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ , Jos van Beest
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - 1曲めのイントロからヨス・ヴァン・ビーストの世界に引き込まれるようです。上品でおしゃれだけど、ただ大人しいだけではない強かさも感じます。少しダークな「Bye Bye Blackbird」から昔懐かしい映画音楽「The Windmills of Your Mind」と、多彩な音楽を聞かせてくれています。最後に「But Not for Me」でかっこいいスローバラードを聞かせられたら、もう一度リピートして聴きたくなってしまいます。
- FLY TO BRAZIL [CD] / ヴァルター・シュトラート・トリオ, Walter Strerath
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - タイトルがブラジルとなっていますが、演奏はドイツ出身のトリオです。ボッサ風味のジャズが好きな人にはお薦めです。特に気に入ったのは「Fly to Brazil」「Con Alma」「Bossa Made in Germany.」です。気取らないおしゃれ感が聴いていて心地良いです。でも個人的には後半の4曲別バージョンは要らなかったかなと思います。落とすのが惜しくなるほど格別に良いテイクとも思えなかったし、これらを入れるなら別の曲を入れて欲しかったです。
- The Joy of Standards [CD] / Joe Chindamo Trio, ジョー・チンダモ・トリオ
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:9票
4 - ジョー・チンダモというピアニストはオーストラリアの人だそうですが、オーストラリアにジャズミュージシャンが活躍するイメージがあまりなかったので最初は意外に思いました。でも演奏を聴けばそんな事はどうでも良くなります。本作ではタイトルどおりスタンダード曲を思い切り堪能できます。単なるノスタルジーだけでも個性の押し売りでもない絶妙な演奏が心地良いです。特に「Moon and Sand」は良いです。ギターの方が合いそうな繊細なメロディを、ピアノの良さにうまく置き換えているように感じました。
- MOVIN’ VOVA! [CD] / ウラジミール・シャフラノフ・トリオ, Vladimir Shafranov
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - ウラジミール・シャフラノフというピアニストはどこか飄々とした印象です。特に力むわけでもなく、その時したい事をするという感じです。このアルバムでも曲目はどこかでよく見るような曲が多いのに、無理に個性的にしようと頑張った形跡はない。なのにちゃんと自分の演奏をしています。ジュリー・ロンドンの名曲「You and the Night and the Music」をこの上なく優雅に引いたかと思えば、「Groove Yard」では本家のまったり感を超えて洗練された雰囲気に仕上げてきたりと、聴き手を飽きさせません。
- appreciations [CD] / Arnold Klos Trio
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:10票
5 - アーノルド・クロスは大好きなピアニストの一人で、アルバムも何枚か持っています。ビル・エヴァンスが好きな人ならクロスの演奏もすぐ好きになってしまうのではないかと思います。特に「Sweet and Lovely」などはこの曲といえばエヴァンスの名演奏が浮かぶ、というくらい有名なのに、むしろエヴァンスの後を引き継いでさらに高めようとしているようにすら感じます。もちろんエヴァンスだけではなくケニー・ドーハムの「Old Folks」なども素晴らしいです。
- SONG OF HOME [CD] / アラン・ブロードベント・トリオ, Alan Broadbent
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- 投稿日:2020年09月22日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - グラミー賞受賞歴もあるアラン・ブロードベントの代表作とも言われるアルバムです。私が初めてこの人の演奏を聴いたのは、アイリーン・クラールという女性シンガーのバックを務めた演奏でした。とても優しくて優雅で包み込むような演奏が印象的でした。このアルバムでもその魅力が満載です。曲のほとんどが有名スタンダードですが、緩急のバランスがとても良くて優雅で洗練された雰囲気です。特にビリー・ストレイホーンの名曲である「Upper Manhattan Medical Group」が一番好きです。この曲をカバーするアーティストはよく見かけますが、中でもこの人の演奏は曲の雰囲気がよく表現されているように思います。
- 現代地政学 国際関係地図 / パスカル・ボニファス (著)
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- 投稿日:2020年09月21日
- この口コミの投票獲得数:4票
4 - 世界情勢を元に描かれた世界地図といった感じです。貧困・アラブ世界・巨大企業・中国の世界進出などあらゆる視点で俯瞰できる地図が100パターンも掲載されているので、大人にも世界に興味がある子どもにも良い内容だと思います。ただし、これはあくまで欧米人の視点でまとめられたものだということは念頭におくべきかと思います。もしこれが中国人がまとめていたら、あるいはアラブ諸国の視点だったら・・・・きっと全く違った地図ができているだろうと思うと、それもまた興味深いです。
- 図解 世界5大宗教全史 / 中村 圭志 (著)
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- 投稿日:2020年09月21日
- この口コミの投票獲得数:3票
4 - 自分は無宗教だという人にも、というかそういう人にこそ一読をお薦めします。世界の五大宗教の概要が書かれているので内容はややざっくりですが、分かりやすかったです。宗教は人の生活の礎や拠り所にもなれば、争いの種にもなるもので、自分は信じていないからと遠ざけるだけでは、世界でおきる紛争や難民のことなども理解できません。ニュースを見て「あの国は独裁だからダメだ」「かわいそう」と言うだけなのは無責任だなと思い興味を持ったのがきっかけで読んでみました。メジャーな宗教の話なのでとっつきやすいです。それぞれの宗教の概念まで掘り下げる内容ではありませんが、入門編としてサラッと俯瞰するにはちょうど良い内容とボリュームだと思います。
- 歎異抄 (文庫判) / 本願寺出版社 (編集)
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- 投稿日:2020年09月21日
- この口コミの投票獲得数:2票
4 - 「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」で有名な歎異抄の現代語訳版です。歎異抄は理解がしにくく意訳も難解で、それを表すかのようにたくさんの関連書籍が出ていますが、いまだに「これを読めば大丈夫」という書籍は出ていないように思います。この書に関しては淡々と現代語訳や脚注が羅列されている所がかえってスッキリして読みやすいと思います。解釈が複数ある文章については列記されているので、読み手の誤読を最小限にしてくれています。また、巻末の異論の併記もなかなか読み応えがあります。これ一冊で歎異抄の全てが理解できるとは思いませんが、真面目に読み込んでみたいと思った時の取っ掛かりとしては良いものだと思います。