猫まるさんのページ
口コミ投稿
- A LIFETIME TREASURE [CD] / YASUSHI NAKAMURA (ヤスシ・ナカムラ)
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - ベーシストの中村恭士さんはニューヨークに拠点を置いて、若い頃から名だたるアーティストのツアーに呼ばれるなど目覚ましい活躍をしている方です。そんな中村さんが率いるトリオのアルバムですので、発売されてすぐ購入したのを覚えています。ニューヨークのジャズクラブにいるかのような音の洪水に圧倒されます。ライブ演奏かと思うほど臨場感があって聞き入ってしまいます。バラード曲の「But Beautiful」はどこまでもお洒落で、「Stablemates」のようなスピード感ある演奏もかっこいいです。一番個人的に気に入っているのは「Viva o Rio de Janeiro」です。
- EQUILIBRES [CD] / GILLES HEKIMIAN TRIO, ジル・エキミアン
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:6票
3 - マニア向けというか、あまり一般受けはしない感じの作品です。このミュージシャンはこれ以外の録音が見当たらないため、マニアの間で幻の・・・みたいな言われ方をされてたのですが、個人的には好みじゃなかったです。有名なところではマイルス・デイヴィスやホレス・シルヴァーの曲も入っているのですが、本家を聴いてた方が良いというのが正直なところです。整理してたら久しぶりにこのアルバムが出てきたので、我が家では処分行きになると思います。
- BECAUSE OF YOU [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ, Jos van Beest
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - ヨス・ヴァン・ビースト・トリオの2000年のアルバムです。私はこのトリオのアルバムを何枚も聴きましたし日本でも人気のあるミュージシャンですが、この当時はあまり知られていなかったそうです。「What Are You Doing the Rest of Your Life」「The Shadow of Your Smile」「Because of You」など歌ものが多く収録されているので、全体的に親しみやすい印象です。ハードさも先鋭的なアドリブもないけれど、軽やかで明るい演奏が持ち味です。普段ジャズに馴染みが薄い人でも聴きやすいと思います。
- GREENSLEEVES [CD] / クラウス・ヴァイス・トリオ, Klaus Weiss
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:8票
4 - 1966年の音源で、ポピュラーな曲が多いアルバムです。どこかで聴いたり口ずさんだ曲が入っているので、ジャズを聴き慣れない人でも親しみやすいと思います。例えば「Greensleeves」は有名なイギリス民謡ですし「Dona Dona」は子牛が売られていくあの歌です。「Wade in the Water」はギターを抱えて歌う姿がかっこよかったエヴァ・キャシディの曲ですが、もし聴いたことがないとしても、とてもかっこいい曲なのでお薦めです。「Black Is the Color of My True Loves Hair」は人種問題に立ち向かった女性シンガー、ニーナ・シモンが歌った曲です。このアルバムでのバージョンも素敵ですが、シモンが歌うバージョンも機会があったら是非お薦めです。
- ゲッタウェイ [DVD]
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:4票
4 - 1972年の映画です。後の90年代にリメイク版が製作されていますが、スティーブ・マックイーン主演のこちらの方が断然良いです。「ある愛の詩」で純愛ヒロインを演じたアリ・マッグローが今作ではアウトローなマックイーンの妻役を演じています。ストーリーは銀行強盗をはたらいた夫婦が仲間割れした連中に狙われてメキシコへ逃亡を図る、というものです。バイオレンス映画で、血生臭いシーンもあるので苦手な人はご注意を。マックイーンはやはりアウトローがよく似合います。主人公の夫婦を始め善人はほぼ出てきません。それでも見ているうちに2人が無事に逃げ切れるかとドキドキしてしまいます。最後に車に乗せてくれた気のいいおじさんが唯一の善人でした。息が詰まるようなシーンもも続きますが、ラストでの綺麗な青空が2人の心境を表しているようで、見ている側もどこかホッとしました。
- I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD [CD] / ロブ・マドナ・トリオ, Rob Madna
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - 1976年の音源をCD化したアルバムです。当時は何故か発売される寸前に回収されてしまったという幻の作品だったそうです。派手さはないけれどビル・エヴァンスのような優雅さがあります。昔どういう事情があったのかは分かりませんが、ニーナ・シモンの歌で有名な「I Got it Bad and That Ain't Good」やモンゴメリーの「The End of a Love Affair」などを聴いていると、埋もれたままにならずCDで復活してくれて良かった、と思います。
- A BOY FULL OF THOUGHTS [CD] / ベント・エゲルブラダ・トリオ, Berndt Egerbladh
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - 北欧らしい感性という事なのかは分かりませんが、独特の陰影のようなを感じます。決して陰鬱ではないけれどストレートに明るくもない雰囲気です。独特の雰囲気は一番最初の曲「A Boy Full of Thoughts」から出ています。ダークな雰囲気もありつつ暗くもない、斬新さを感じます。古い映画音楽である「Days of Wine and Roses」は、原曲はムーディなワルツですが、ここではシンプルで軽やかな仕上がりになっています。全体を通して所々スリル感があり、リラックス感もあり、緩急が程よく付いていると思います。
- JUST FOR YOU [CD] / ロブ・ヴァン・バベル・トリオ, Rob van Bavel
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:10票
4 - 歌を口ずさんでいるかのようなアレンジが心地良いです。例えばセロニアス・モンクの名曲「In Walked Bud」は本家以上に口笛でも吹くかのような軽やかさです。チェット・ベイカーの「If I Should Loose You」も本家のように目を閉じてじっくり聴き入るような雰囲気ではなく、指が動いてしまうようなイントロに、軽く口ずさんでいるようなメロディが新鮮です。20年も前の6曲しか入っていないシンプルなアルバムですが、印象に残りました。
- ONE TO GET HER [CD] / アーノルド・クロス・トリオ, Arnold Klos
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - アルバムタイトルになっている「One To Get Her」という曲はアーノルド・クロスのオリジナルだそうですが、印象的なフレーズが繰り返される中で徐々に深くドラマチックに展開されていくのが見事です。ボッサ風味の「How Insensitive」も軽快で素敵です。クロスといえばビル・エヴァンスの影響を強く受けているというイメージが強く、本作でも「The Two Lonely People」などエヴァンスの曲が出てきます。でも以前はもろにエヴァンスの影響とわかるような演奏でしたが、ここへ来て変わってきたようです。エヴァンスへの尊敬はあるけど、単にエヴァンスのファンを喜ばせるだけじゃなくさらに自分の曲として高めているかのようです。
- SWINGIN’ SOFTLY [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ, Jos van Beest
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- 投稿日:2020年09月23日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - 私がヨス・ヴァン・ビースト・トリオを知ったのはボーカルのマリエル・コーマンがきっかけだったので、ついコーマンとセットで捉えがちでした。改めてトリオ単体で聴いてみると決してコーマンの演奏バンドなどではないと思い知らされます。「Telkens Weer」を始め選曲のセンスが素晴らしく、「Autumn Leaves」や「Flamingo」のような、ある意味スタンダードすぎるような曲でも退屈させずに聴かせてくれます。静止画のように物静かだけど不思議な存在感のあるトリオだと思います。