猫まるさんの投稿した口コミ一覧

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口コミ投稿

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) / 岡田 暁生 (著)
  • 投稿日:2020年08月11日
  • この口コミの投票獲得数:4票
4
同じ著者の「西洋音楽史」という本が面白かったので、こちらも読んでみました。「自分の音楽の聴き方について自覚的になってみよう」という視点に興味が湧きました。内容は、著者の私的音楽論のようなものなので賛否あると思いますが、私は面白く読めました。音楽をサウンドとして聴くのか、構築物として聴くのか・・・という視点が特に興味深かったです。著者は構築物よりの考えのようですが、私は両方ありかなと思います。昔のようにじっくり目を閉じて耳をすませて曲の構成にまで注意を払い、巨匠の音楽に没頭する・・・なんていう事は現代では中々できないし、誰もが音楽に親しめるようになった事と引き換えに「ながら聴き」に適した音楽が増えたのかなと思うので。自分なりに解釈しながら読み進められる1冊で、読み応えがありました。
西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) / 岡田 暁生 (著)
  • 投稿日:2020年08月11日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
これはなかなかの名著だと思います。タイトルと表紙の見た目から何だか堅苦しそうな印象ですが、内容はとても面白いです。「クラシック音楽」って、どこからどこまでがクラシックなのか?という所から興味が持てました。筆者はユーモア好きのようで、とても面白い文章で読みやすいです。バッハがバロックの代表みたいに言われる事に物言いをつけたり、ベートーヴェンを「拳を振り上げる無作法」、ストラヴィンスキーを「パクリとつぎはぎ」などと形容しているのもクスッと笑ってしまいました。西洋音楽史を俯瞰的に解説していますが、専門書というわけでもないので、ちょっとでも興味ある方なら気軽に読める一冊だと思います。
古今文様素材集 / kd factory (著)
  • 投稿日:2020年08月11日
  • この口コミの投票獲得数:0票
4
文様素材集です。素材集にしては比較的リーズナブルではないかと思います。データCDも入っていて、形式もJPG・PNG・AI なので汎用性が高く使いやすいと思います。私は手作りの便箋などに活用していますが、使用目的によっては使用許諾をよく確認した方が良いかも知れません。内容はとても良くて、吉祥文様や蒔絵など4つのテーマに沿って繊細で綺麗な文様が目白押しです。実用的でもありますが、普通にデザイン集として眺めていても飽きません。
NEVER LET ME GO [CD] / ロバート・ラカトシュ・トリオ, Robert Lakatos
  • 投稿日:2020年08月10日
  • この口コミの投票獲得数:3票
5
ヨーロピアンジャズは夜寝るときに聞くのがピッタリだと個人的に思っているのですが、このアルバムに関しては、聴きながら眠るということは出来ません。眠るためではなく、「もう今夜は夜更かししてしまおう!」という時にピッタリだと思います。音楽がうるさくて寝られないというのではなく、アップテンポもバラードも音色に深みがあって、続きが気になって寝られないという感じです。少しアルコールを飲みながら「My Favorite Things」を聞いていると楽しい夜更かしにピッタリで、大人で良かった・・・と贅沢な気持ちになります。
MOONLIGHT ECHOES [CD] / ウォルター・ラング・トリオ, Walter Lang
  • 投稿日:2020年08月10日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
ウォルター・ラングはドイツのピアニストです。そのせいなのか、アルバム全体もドイツ人らしいというか無駄がなく技巧的という言葉が当てはまるような演奏だという印象です。かといって決して退屈さや堅苦しさはなく、例えばサスティーンの使い方一つ取っても無駄がなく心地良いです。「Well, I Thought So」のアドリブパートは特に計算され尽くしたような心地の良い精巧さを感じます。
LOOKIN’UP [CD] / セルジュ・デラート・トリオ, Serge Delaite
  • 投稿日:2020年08月10日
  • この口コミの投票獲得数:1票
4
セルジュ・デラート・トリオはフランスのミュージシャン達で構成されています。写真を見ると、いかにも熟練という感じの気のいいオジ様たちで、気心の知れた温かさみたいなものが演奏にも溢れているような気がします。オシャレだけど気取っていなくて、オープンカフェで寛いでいるような気軽さを感じます。「Tin Tin Deo」のアドリブパートはとても軽やかでベテランの味です。「Sea Changes」だけ2つのバージョンが収録されているのですが、どっちも良くて捨て難いから両方入れたのだろうと思います。それほどどちらも素晴らしい出来でした。
Watts (ワッツ) かかとサポートパッド 1足分(2枚入り)
  • 投稿日:2020年08月10日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
私の足はどうしても既成の靴には合いづらい形で、特に踵が人一倍小さいため靴がパカパカしたり靴擦れも酷いものです。これがあるとだいぶマシになるので手放せません。透明で粘着力もまあまあですが、私の場合これがあっても踵がぴったりにはならず、摩擦で粘着が弱まったり表面が汚れたようになってくるのが少々不便です。
THE GINZA SHUFFLE [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ , Jos van Beest
  • 投稿日:2020年08月07日
  • この口コミの投票獲得数:1票
4
「Fly Me to the Moon」が秀逸です。いちいち小気味よくて、でも決して嫌味がなく、一人だとニヤニヤしながら聴いてしまいます。「One Note Samba」も、ド定番のスタンダードですが、古き良き雰囲気と新しさのバランスが絶妙です。アルバムタイトルにもなっている「The Ginza Shuffle」は、今ほどカジュアルじゃなかった「背伸び感のあったちょっと前の銀座」でお茶を飲んでいるような雰囲気が好きです。
SAHIB SHIHAB AND THE DANISH RADIO JAZZ GROUP [CD] / Danish Radio Jazz Orchestra
  • 投稿日:2020年08月07日
  • この口コミの投票獲得数:5票
5
1965年に録音されて2002年に復刻したアルバムです。自分が生まれる前のものとは思えないほどの鮮烈さで、一気に音楽の世界へ引き込まれます。まるで古き良き時代のアクション映画でも観ているかのような躍動感で、一曲めからワクワクします。一番お気に入りなのは「Dance Of The Fakowees」で、本当にスパイ映画でも見ているかのような雰囲気が抜群です。「Not Yet」に出てくるホーンとドラムの掛け合いも緊張感がありつつドラマティックで、テンションが上がります。
WHEN OCTOBER GOES [CD] / チヒロ・ヤマナカ・トリオ, Chihiro Yamanaka , 山中千尋
  • 投稿日:2020年08月07日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
山中千尋さんのデビュー2作めです。彼女の「八木節」を初めて聞いたのもこのアルバムでした。私は群馬県に縁はありませんが、この当時20代だった山中さんの郷土愛が素晴らしいと、同世代の私は当時感心していました。個人的に一番好きなのは「In A Mellow Tone」で、とてもエレガントなのにただ綺麗なだけじゃなくパワーを感じさせてくれるところが好きです。
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