猫まるさんの投稿した口コミ一覧

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口コミ投稿

NHK 8Kドラマ【国際共同制作 特集ドラマ】太陽の子
  • 投稿日:2020年08月16日
  • この口コミの投票獲得数:6票
4
放送前はどうしても三浦春馬さんが話題を先行しがちでしたが、主演の柳楽優弥さんがとても素晴らしかったです(もちろん他の2人も)。柳楽さん演じる科学者の卵が、原料となるウランを手に入れた時のイッセー尾形さんとのやりとりは緊迫感と切なさがあり、言葉が出ませんでした。戦時下での自分のあり方に葛藤する弟、息子を戦地へ送り出す際に耳を触るのが精一杯の母の様子に胸を打たれました。戦争を描いてはいますが、安易なお涙頂戴に走らず良質な描き方をされていると思いました。
ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか / クロード・スティール (著), 北村英哉 (その他), 藤原朝子 (翻訳)
  • 投稿日:2020年08月16日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
昨今、人種や性別に関する運動のニュースを見ると心に言いようのないモヤモヤが浮かび、漠然と差別や偏見について考えていた時に偶然この本を知り、興味が湧きました。「ステレオタイプ」と「差別」と「偏見」の違いについて胸にストンと落ち納得がいきました。全部一緒くたに語られているからモヤモヤしていたんだなぁ、と。ステレオタイプとは刷り込まれた思い込みもあるけれど、一方で一定の事実も含まれるから世間での共通認識になっている所もあるのでは?と思うので、ここに書かれたこと全てに賛同はしませんが。読む前に、この本を勧めている日本の著名人達の名前を見て「うわ、こういう人たちが勧める本は自分向きじゃないかも」と思ったり、著者の冒頭書き出し「私は黒人」を見た瞬間にポリコレ色全開の窮屈な本かと警戒してしまった自分は、思いっきりステレオタイプに侵されているのかな、と反省しました。内容的には全ての人にとって耳の痛い内容だと思いますが、別にお説教臭さもないのでお勧めです。
「バカ」の研究 / ダニエル・カーネマン (著), ダン・アリエリー (著), アントニオ・ダマシオ (著), & その他
  • 投稿日:2020年08月16日
  • この口コミの投票獲得数:3票
3
「バカはなぜ自分を賢いと思いこむのか」「マスコミの情報操作に釣られるバカ」など、様々な分野の専門家がまじめに「バカな行動」を分析する、なかなか面白い着眼のテーマだなと思いました。難しい言葉もなく読みやすい内容で、そうそうと頷いたりクスッと笑える箇所もあるのですが、わざわざ書籍にするほどの内容か?とも思います。雑誌の対談かネットコラムで十分な気も。著者のインタビューも読んだのですが、とにかくバカバカと連発し、しまいには自国の大統領をこき下ろして、ただ現政権が嫌いなだけの人、という印象でガッカリしました。「バカって言う方がバカ」という、昔からの言葉を思い出しました。読みやすいけど、それだけという感じでした。定価で買って少々後悔。
山猫は眠らない5 反逆の銃痕 [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:0票
4
前作でいきなり登場したベケットの息子が迫力不足だったせいか、今回は父が美味しいところを全部持っていきます。しかし山猫シリーズの真骨頂であった「ワンショット・ワンキル」が影をひそめてしまっているのは残念です。外しまくりだし、撃たれすぎです。ストーリーもいよいよネタ切れ感がつよく、「犯人は複数いる!」とのヤマ勘は見事に外れ、情報を集めたら「やっぱり単独犯」と結論づけるくだりで爆笑しました。事前のリサーチなしに勘で突っ走って無駄な犠牲を払うなんて、まるで昭和の刑事ドラマのようです。でも山猫はこれで良い、ストーリーがすっきりしたら山猫シリーズではなくなってしまうし・・・と、妙に納得してしまいました。
山猫は眠らない4 復活の銃弾 [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:0票
3
山猫シリーズ第4作目にして、主役がベネットの息子ブランドンにバトンタッチされています。伝説のスナイパーの息子は現代的でライトな雰囲気です。一兵卒のくせに無駄にアツい青臭さがあり、真っ先に戦場で倒れるパターンの典型キャラです。主役で良かったねと言ってあげたくなります。ストーリーの支離滅裂さは最高潮で、もうリアリティーとか求めたら負けです。この4作目辺りで完全に脱落した山猫ファンも多いかもしれません。逆に私やうちの夫のように、これからどこまで破天荒にやってくれるかと期待してしまうファンも多いので、このシリーズは酷評されながらも何だかんだ続くのでしょう。
山猫は眠らない3 決別の照準 [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:0票
4
山猫シリーズ第3作目です。スナイパーというのは体を鍛えなくて良いものなのでしょうか・・・トム・ベレンジャーの体型が緩みきって山猫というよりメタボ猫のようです。復職しても若い人たちに馴染めなかったり、集中力の衰えか「静かにしろ!」と怒鳴ったり、全体的にベケットの衰えが出ているように見えます。これ全部が狙った演出だとしたら大したものです。今作では任務以外のプライベートなベケットも見られるのでファンにはたまらないと思います。今回はかつての戦友である命の恩人を仕留めるということで、心の葛藤も見られます。前作ですでに視力の衰えが出ていたのに最後はしっかりコンプリートし、なぜか少年達に祭り上げられます。シリーズの最初から見ていない人は平気で置いてけぼりにして作っているところは潔くて好きです。
山猫は眠らない2 狙撃手の掟 [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
山猫シリーズ第2作目です。1作目ですでに大ベテランだった主人公は2作目にして退役し第2の人生を送っています。低予算なのになぜ10年も経って2作目を作ったのか、そこから突っ込みたくなりますが、トム・ベレンジャーの渋みが増してかっこいいので許せます。B級と言われていますが、上質なB級だと思います。前作よりも戦闘シーンの迫力は増しています。ストーリー性も少しアップしたかな?と思います(他の映画から持ってきた感は否めませんが)。今回は元死刑囚とのコンビで任務遂行。前作といい、もっとマシな相棒はつかないのでしょうか(笑)
山猫は眠らない [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:0票
4
カルト的人気の山猫シリーズ第1作目です。この映画はストーリー性や整合性を求めてはダメです。むしろ色んな矛盾点にツッコミを入れながら楽しむのが妥当です。低予算のB級感を楽しめる人に向いています。熟練スナイパーと組まされる若手は映画「タイタニック」でヒロインの婚約者役をやった俳優で、外見から「足手まとい感」に溢れ、期待を裏切らず足を引っ張ります。スナイパーなのに近くから撃つという矛盾を感じ、文句を言いつつ気づけば最後まで鑑賞して2作目を見たくなる、不思議な中毒性のある作品です。
この世界の片隅に [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
やたらと可哀想で暗くて悲惨な描写を前面に出すだけが戦争映画ではない、と思っていたので、こういう作品はホッとします。家族や近所の人がちょっといい人だらけすぎて違和感もありますが、現代と違ってあまり細かい情報が入ってこない時代。戦争を感じつつもどこか遠くで起きている事のように生活していた人々に、リアルに危機が迫ってくるのが切なかったです。「行き倒れていた兵隊さん、うちの息子だったのに私分からなくて」という台詞が胸に刺さりました。
山猫は眠らない7 狙撃手の血統 [DVD]
  • 投稿日:2020年08月15日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
1から7まで20年以上も続くロングシリーズ物ですが、7だけ単独で見ても面白くないと思います。人物相関についての説明は一切なく、昔からのファンを喜ばせる内容です。トム・ベレンジャーが再登場しているので、シリーズ初期のファンにはたまらないと思います。しかもシリーズ7作目にして父・息子・父の愛弟子が勢ぞろいですから、山猫ファンのうちの夫はニヤニヤして観ていました。ストーリーは相変わらず詰め込みすぎで、本来の任務が何だったのか途中で忘れそうになります。リチャード役のビリー・ゼインは昔「タイタニック」で嫌な奴の役で出ていた人だとか、トム・ベレンジャーは「プラトーン」の頃の面影がないとか、映画ファンを様々に楽しませてくれるのも良いところです。もうここまで来たら、メインキャストが元気な限り続けて欲しいシリーズです。
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