猫まるさんの投稿した口コミ一覧

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口コミ投稿

D’ACCORD [CD] / セルジュ・デラート・トリオ, Serge Delaite, & その他
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:5票
4
セルジュ・デラートのトリオにアコーディオン奏者を加えていて、全体的にパリのカフェにでもいるような雰囲気です。デラートの軽やかなピアノがアコーディオンの音とうまく支えあったり掛け合いをしながら、よく晴れた昼下がりのようなリラックス感を出しています。「Feelings」は日本でもカバーされた有名曲ですが、アコーディオンで奏でるとこうも大人っぽくオシャレになるのだなぁと感心します。「My Foolish Heart」は大好きな曲ですが今作ではベースの音が印象的な仕上がりで、これもまた良いです。
STARLIGHT REFLECTIONS [CD] / ウォルター・ラング・トリオ, Walter Lang
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:7票
4
アルバムタイトルの通り、星が見える夜の風景を切り取ったような雰囲気で始まります。静かな夜、ミステリアスな夜、おとぎ話のような夜など、全12曲で様々な夜を表現しているかのようです。「Sweet and Lovely」でのドラムのリズムがとてもカッコいいです。これは聴くだけでなくぜひ目の前で見てみたいものです。「No Moon Night」の神秘的な雰囲気も好きです。とてもバランスの取れたトリオで、心地よく浸っているうちに、気付けばあっという間に12曲聴き終えてしまいます。
TORRE DEL LAGO [CD] / ロベルト・オルサー, Roberto Olzer
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:6票
4
ロベルト・オルサーの作品はいくつか持っていますが、これはトリオではなく全曲ピアノソロです。どの曲もメロディが美しくて、深く引き込まれるような心地になります。アルバム1曲め「Luiza」の冒頭からすでに心を鷲掴みにされます。美しいけれどどこか切ないメロディが染み渡るようです。でも感傷的になりすぎる事は決してなく、その辺りの絶妙な加減が素晴らしいです。「Pezzo in La」で流れるような美メロの中に時々強めの高音が弾けるように響くのが、ちょっとした琴線に触れるようで心地良いです。
RETROSPECTIVE FUTURE [CD] / ミクロス・ガニ・トリオ, Miklos Ganyi
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:9票
4
ミクロス・ガニの3作目です。1〜2作目も聴いて、作品を重ねるごとに良くなっていると感じました。今作ではスタンダードもオリジナルもバランス良く配置されていますが、この人はデビュー作の時のような、全曲スタンダードなどと妙な足枷がない方が活き活きと聴こえるように思います。「Estate」でのピアノソロがとても美しいです。超人的な技巧とか派手なパフォーマンスはないけれど、着実に世界を広げて良いものを聴かせてくれそうです。デビュー作は正直好きじゃなかったのに、気付けばアルバムが出るたびに聴いていて、次回作も出たら聴く気になっているから不思議です。そういう魅力のアーティストだと思います。
THE ANGLE OF REFLECTION [CD] / ミクロス・ガニ・トリオ, Miklos Ganyi
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:6票
4
ハンガリーのピアノスト、ミクロス・ガニのデビュー2作目です。前作が正直ちょっと退屈な出来に感じていたのに、2作目では何か思い切った事をしてくれるかもという期待をして購入したのを覚えています。今回はスタンダードだけでなくオリジナル曲も入れてきて、雰囲気がガラッと変わっています。前作は選曲ミスだったのかな?と思うほど、今回のは良く聴こえました。「Blues for Monk」と「Tango」は雰囲気が全く違うのにどちらもカッコよくて好きです。スタンダードでは「I Fall in Love Too Easily」が良かったです。単に好みの問題なのでしょうが、前作と同じ人かと思うほど今作は良いです。
BEYOND THE MOMENT [CD] / ミクロス・ガニ・トリオ, Miklos Ganyi
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:7票
3
我が家では「そう言えばこんなの持っていたっけ」という存在です。全曲スタンダードですが、全体的に演奏に面白みが感じられません。自宅にある大量のCDを整理するにあたり改めて聴いてみたところ、唯一これはいいかもと思ったのは「Autumn Leaves」でした。アドリブのメロディラインが綺麗でセンスがあるなと思いましたが、逆に言えばそれ以外にこれといった特徴は見受けられませんでした。まだ若いピアニストだそうなので、これからの人なのかも知れませんが、とりあえず今回は我が家のCD棚から退場してもらいました。
ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム / 古屋 晋一 (著)
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:3票
3
個人的には、ピアノが上手くなりたいという理由で読む本ではなく、あくまで検証の結果を述べているに過ぎない本だと思います。ピアノを弾くと脳の発達や老化防止に良いというのは昔から何となく聞いてきた話ですが、そういう「何となく」を脳科学のデータに基づいて論じた本です。自宅の本を整理していて久しぶりに手にとったのですが、正直内容は忘れていました。データで検証しているのは説得力がありますが、内容自体はピアノ経験者なら大体わかっていた内容かなと思います。我が家では、今回の整理で処分行きとなりました。
ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと / トーマス マーク (著), トム マイルズ (著), ロバータ ゲイリー (著), 小野 ひとみ (監訳), & その他
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
趣味の範囲でピアノを弾く人であっても、指や手首を痛めてしまっては思うように楽しめませんので、この本はアマチュアの人にもとてもお勧めです。わたしは元々手指の骨格が多少人と違うところもあるため痛めやすいのですが、それでも基本的な骨格の構造を知る事は大事だと、実体験から思います。弾いていて違和感や負担を感じた時はこの本を開いて、参考にしています。もっと早く、子供の頃に出会いたかった本です。演奏力に限界を感じてる人や、習い始めのお子さんにもぜひ参考にして欲しいですね(子どもが読める内容ではないので大人と一緒に)。うちの姪っ子もこの本を見て練習しています。
ピアノ・マニュアル 日本版 / GrahamBarker JohnBishop (著), 稲村 晴光 (監修), John Bishop (原著), Graham Barker (原著), & その他
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:6票
5
古い本を整理していたら懐かしい本が出てきました。ピアノの構造や整音について事細かに解説されています。「そういえばピアノは他の楽器と違って自分でいじったりしないよなぁ」と思ったのがきっかけで7〜8年前に買った本ですが、久しぶりに読み返してみるとやっぱり難解です(笑)噛み砕いた優しい説明なんて一切なく、専門用語がバンバン出てきます。でもこれが非常に面白く、スラスラ読めないのに夢中になってしまいます。後半は実践編のようになっていますが、これを見ながら自分のピアノを分解する勇気がある人はあまりいないかも知れません(少なくとも私は無理)。近年中にピアノを購入したいと考えているので、その時にまた参考にしたいと思います。
インプロヴィゼーション―即興演奏の彼方 / デレク ベイリー (著), Derek Bailey (原著), 竹田 賢一 (翻訳), 斉藤 栄一 (翻訳), 木幡 和枝 (翻訳)
  • 投稿日:2020年08月25日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
この本をたまたま見つけた時、子供の頃に音楽教室でモチーフ即興・変奏・即興伴奏などをやって楽しかったのを思い出し、興味を持って入手しました。けっこう昔の本ですが、読んで良かったです。インド音楽からクラシック、ジャズ、現代音楽など様々なジャンルの即興演奏事情が垣間見れて、なかなか興味深いです。欲を言えば、一つ一つの項目をもう少し掘り下げた内容が読みたかったです。個人的には即興演奏は楽しいけれどお金を払った聴衆に聞かせるためのものなのか、自己満足のお遊びなのか、やや疑問も持っていますが、即興自体は音楽の醍醐味の一つである事は間違いなく、まじめな即興演奏論の本に出会えて良かったです。
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