猫まるさんのページ
口コミ投稿
- AT THE PLAYBOY CLUB [CD] / Harold Harris, ハロルド・ハリス
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:4票
5 - 音源は1962年で、ライブでの演奏ではないそうなのですが、ライブじゃない事が意外なほど臨場感があります。まるで自分が当時のジャズクラブに行って聴いているかのようです。「Playboy Theme」を聴いていると特にそう感じます。ハロルド・スミスは大ベテランのピアニストですが、昔の演奏が聴けるのはとても嬉しいです。「In Other Words」でのロマンチックな演奏も「When Your Lover Has Gone」のような華やかな演奏も自在で、本当に素敵です。
- Opus 4 - Piano and Chamber Music Works [CD] / 浜渦正志, ベンヤミン・ヌス
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:3票
4 - 浜渦正志という名前を聞いたことがない人でも、人気ゲームのファイナルファンタジーの音楽を担当した人といえば音楽がすぐに浮かぶと思います。クラシックの上質な室内楽を聴いているかのような作品集です。「No.11 Es-Dur」などは特にクラシック音楽のような気品があります。ベンヤミン・ヌスというピアニストはこのアルバムで初めて知ったのですが、表現力のある素敵なピアノを聴かせてくれています。クラシックやジャズが好きな方にお薦めです。
- Newport '59 [CD] / バルネ・ウィラン
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:5票
5 - 音源は1959年のニューポート・ジャズ・フェスティバルです。ジャズファンの方ならフェスティバルの名前を聞いただけで懐かしくなりそうですね。音質は正直あまり良くはありませんが、プレーヤー紹介のところから収録されているので臨場感はあります。紹介の中で日本人女性の名前が出てくるのですが、ピアニストの穐吉敏子さんのようです。「Barney's Tune」では若くて勢いのあるウィランの自信に溢れたかのようなエネルギッシュな演奏が堪能できます。
- THE KEYNOTE JAZZ COOLECTION 1941-1947 [11CD] / Coleman Hawkins, Back Clayton, & その他
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:5票
5 - CD11枚組という、ものすごいボリュームです。1940年代という非常に古い音源ですが、デジタルリマスター化されているため音質は思ったよりも良いです。レスター・ヤング、コールマン・ホーキンスなど豪華な顔ぶれも魅力です。何しろ11枚もあるのでどれから聞けば良いのか迷うところですが「Diga Diga Doo」や「It All Depends On You」などはオールドジャズファンならイントロだけで涙が出そうになるほど興奮すると思います。値段はそれなりにしますが、十分に元を取れると思います。まさにオールドジャズの大全集、歴史教科書、百科事典のような豪華さです。ブックレットも充実しているので、ジャズに親しみ始めたばかりの人にも良いと思います。
- AVANTI! [CD] / ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ, GIOVANNI MIRABASSI
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:6票
3 - このアルバムの曲目が反戦や革命の色が濃いせいか、評価は分かれています。最高傑作だと大絶賛する声もあれば、過剰に持ち上げられすぎだという声もあります。私はどちらかと言えば後者です。とはいえピアノ・ソロとして普通に聞く分には良いと思いますが。「Je Chante Pour Passer Le Temps」という曲も、これぞ民衆の団結だという気持ちで聴くのか、単純に美しいメロディとして聴くのかで気持ちがだいぶ変わってきます。どう聴くかは聴き手の自由ということだと思います。いずれにせよ、ピアノ1本でここまで表現力豊かな演奏を聴かせてくれるミラバッシの凄さは堪能できます。
- ONIRICA [CD] / ルネ・ユルトルジェ
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - 全曲ピアノ・ソロで演奏されているアルバムです。全体的に幻想的な雰囲気なので、何か作業をするときのBGMにちょうど良いかと思っていたのですが、BGMだったと思ったらいつのまにか手を止めて聞き入ってしまった事があり、それ以来作業用には聴かなくなりました。「Chimeric」という曲が合間に何度も出てきて、出てくるたびに形や角度を変えてきます。夢の中の場面転換のような、不思議な万華鏡のような演出をしてくれる曲です。軽やかな曲もあり、心を癒やすメロディアスな曲もあり、どこかクラシックを思い起こさせるような曲もあり、派手ではないのに聞き入ってしまうピアノです。
- OVERNIGHT [CD] / Riccardo del Fra
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:5票
4 - 1曲めから、OVERNIGHTというタイトルがなるほどと思わされます。確かにみんなが寝静まった夜の深い時間にぴったりな曲ばかりです。和音が絶妙に心を癒してくれるし、コードが独特の叙情感を出していて、寝るときに聴いているといつの間にか眠りに入ってしまいます。特に「Old Ballad」という曲は優しいトランペットの音色に包まれる感覚で、私は大抵この辺りで寝落ちしてしまいます。
- Armistice 1918 [CD] / Bill Carrothers
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:7票
4 - 2枚組のアルバムですが、とても異色だと思います。アルバムタイトルの「ARMISTICE 1918」とは第一次世界大戦の終わりを意味しています。聴いているうちに、単に音楽を聴いているのではなく一種の記録映画を見ているような心地になります。息子を戦地へ送る母親の嘆きを歌ったり教会の鐘が鳴ったりとシリアスなイメージも湧いてきます。決して楽しく聴く内容ではないのに、それでも途中でやめてはいけないような気持ちになります。音楽はノリノリで楽しく聴くものだと考える人には向かない作品だと思います。声高に反戦を叫ぶような激しさはないですが、深く静かに聴かせながら同時に様々な風景を見せてくる、不思議な作品です。
- SWEET SMILE [CD] / ミシェル・グレイエ・トリオ, Michel Graillier
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- 投稿日:2020年09月26日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - 演奏をカッコ良く見せるために奇抜さを狙った装飾を付け足す演奏者も中にはいますが、このミシェル・グレイエというピアニストにはそういうものは全く感じません。このアルバムに関しても心に直接響いてくるようなストレートさが魅力です。オープニング曲の「Moment's Notice」ではサックスの名手コルトレーンが思い浮かびますが、変に奇抜さは加えず、それでいてコルトレーンとは違う、ピアノならではの気品があって素敵です。「Funk in Deep Freeze」も同様、ハンク・モブレーを思い起こさせつつ、ピアノならではの華やかさでモブレーとは違う魅力で聴かせてくれています。最後の「My Foolish Heart」も秀逸で、ポツンと独り言を言っているかのようなシンプルな愚直さがストンと心に落ち着いて穏やかな気持ちで聴けました。
- THAT & THIS [CD] / Anthony Cox
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- 投稿日:2020年09月24日
- この口コミの投票獲得数:5票
3 - 終始、ベースのソロ演奏です。何も知らずに聴いたら、誰かのパート練習を録音したのかな?とでも思ってしまいそうですが、れっきとしたベーシストによるソロアルバムです。まぁ結構マニアックというか個性的ではあると思います。でも「Movement」や「Joy」などを聴いていると、いないはずのピアノの音が浮かんでくるような気がします。勝手に頭の中でピアノやドラムを付け足すという楽しみ方をさせてもらいました。ジャズ初心者向けではないですが、ベースの音に魅了されている人にお薦めです。