猫まるさんの投稿した口コミ一覧

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口コミ投稿

ネットワーク [DVD]
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:0票
5
テレビ業界の内情を描いた作品です。40年くらい前とは思えないほど現代のテレビやネット社会に当てはまりそうな内容で、何十年経っても根本は変わらないんだなと思わされます。視聴率低迷で首になりかけたキャスターがノイローゼになって生放送で自殺宣言、そのおかげで視聴率がうなぎ上りになるというお話です。「俺は怒っている!」と叫んで白目を向くキャスター、そんな完全にイカれてしまった人物を視聴率のために使い続けるプロデューサー、より分かりやすい刺激を求める視聴者・・・皆んなが皆んなちょっとずつ狂乱じみていて、ブラックジョークの効いた作品だと思います。フェイ・ダナウェイが失恋するシーンで、別れの言葉が「はい、コマーシャル」だったのが、何だか洒落たシーンに見えました。
パリは霧にぬれて [Blu-ray][DVD]
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
フェイ・ダナウェイ主演のサスペンスです。本作でのダナウェイの熱演はとても良かったです。記憶障害に苦しみ徐々に心が崩壊していく様子がひしひしと伝わってきます。ストーリーは夫婦仲が悪化していく中で子供が誘拐され、その誘拐には夫を脅す謎の組織が関わっているというもの。その組織のことはあえて説明せず抽象的な部分も多いので、謎が解明されないと嫌だと思う人にとっては物足りない内容かもしれません。でも私は誘拐話というよりも前半部分のダナウェイの心と夫婦関係の崩壊をメインとしてみれば見応えある作品だと思います。そう考えると、子供の手が母親の手をすり抜けていくシーンなどが危うく写ってハラハラさせられました。
華麗なる賭け [DVD]
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:0票
4
銀行強盗の黒幕と保険会社の調査員の駆け引きにハラハラさせられます。スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイのコンビはとても絵になります。2人がチェスをするシーンが印象的ですが、かなりビッキーが優位に立っていたはずなのに実はこの時には既に勝負は付いていたのだと、観客ごと騙されていたと後から気付かされ、その鮮やかさに呆気にとられ、もう苦笑いしか出ません(笑)。初めてこの映画を見たときは子どもだったので、ビッキーは海外へ飛んだトミーを追いかけるつもりだと思っていましたが、何度か観るとビッキーは仕事を取ったのだと見方が変わりました。そういう見方をすると「風のささやき」がとても哀愁を帯びて聴こえます。
タワーリング・インフェルノ [DVD]
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:7票
5
40年以上前の映画とは思えないほどの迫力です。出演者もスティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステアを始め豪華な顔ぶれ。一体どれだけの大金を投じて作られたのかと感心させられます。スターが目白押しなのに単なるオールスタームービーにはならず、しっかり骨太の作品になっていて、何度も見て結末は分かっているのにハラハラします。まるで要塞のような巨大なビルでの火災、それぞれのフロアに個々の人生があって、それらが無残に焼け落ちていく様は何度見ても痛ましいです。どこかで日本一とか世界一とか言われる高層ビルが建つたびに、いまだにこの映画を思い出します。
EVERYTHING FOR YOU [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ , Jos van Beest
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
1曲めのイントロからヨス・ヴァン・ビーストの世界に引き込まれるようです。上品でおしゃれだけど、ただ大人しいだけではない強かさも感じます。少しダークな「Bye Bye Blackbird」から昔懐かしい映画音楽「The Windmills of Your Mind」と、多彩な音楽を聞かせてくれています。最後に「But Not for Me」でかっこいいスローバラードを聞かせられたら、もう一度リピートして聴きたくなってしまいます。
FLY TO BRAZIL [CD] / ヴァルター・シュトラート・トリオ, Walter Strerath
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
タイトルがブラジルとなっていますが、演奏はドイツ出身のトリオです。ボッサ風味のジャズが好きな人にはお薦めです。特に気に入ったのは「Fly to Brazil」「Con Alma」「Bossa Made in Germany.」です。気取らないおしゃれ感が聴いていて心地良いです。でも個人的には後半の4曲別バージョンは要らなかったかなと思います。落とすのが惜しくなるほど格別に良いテイクとも思えなかったし、これらを入れるなら別の曲を入れて欲しかったです。
The Joy of Standards [CD] / Joe Chindamo Trio, ジョー・チンダモ・トリオ
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:4票
4
ジョー・チンダモというピアニストはオーストラリアの人だそうですが、オーストラリアにジャズミュージシャンが活躍するイメージがあまりなかったので最初は意外に思いました。でも演奏を聴けばそんな事はどうでも良くなります。本作ではタイトルどおりスタンダード曲を思い切り堪能できます。単なるノスタルジーだけでも個性の押し売りでもない絶妙な演奏が心地良いです。特に「Moon and Sand」は良いです。ギターの方が合いそうな繊細なメロディを、ピアノの良さにうまく置き換えているように感じました。
MOVIN’ VOVA! [CD] / ウラジミール・シャフラノフ・トリオ, Vladimir Shafranov
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:2票
4
ウラジミール・シャフラノフというピアニストはどこか飄々とした印象です。特に力むわけでもなく、その時したい事をするという感じです。このアルバムでも曲目はどこかでよく見るような曲が多いのに、無理に個性的にしようと頑張った形跡はない。なのにちゃんと自分の演奏をしています。ジュリー・ロンドンの名曲「You and the Night and the Music」をこの上なく優雅に引いたかと思えば、「Groove Yard」では本家のまったり感を超えて洗練された雰囲気に仕上げてきたりと、聴き手を飽きさせません。
appreciations [CD] / Arnold Klos Trio
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:7票
5
アーノルド・クロスは大好きなピアニストの一人で、アルバムも何枚か持っています。ビル・エヴァンスが好きな人ならクロスの演奏もすぐ好きになってしまうのではないかと思います。特に「Sweet and Lovely」などはこの曲といえばエヴァンスの名演奏が浮かぶ、というくらい有名なのに、むしろエヴァンスの後を引き継いでさらに高めようとしているようにすら感じます。もちろんエヴァンスだけではなくケニー・ドーハムの「Old Folks」なども素晴らしいです。
SONG OF HOME [CD] / アラン・ブロードベント・トリオ, Alan Broadbent
  • 投稿日:2020年09月22日
  • この口コミの投票獲得数:3票
4
グラミー賞受賞歴もあるアラン・ブロードベントの代表作とも言われるアルバムです。私が初めてこの人の演奏を聴いたのは、アイリーン・クラールという女性シンガーのバックを務めた演奏でした。とても優しくて優雅で包み込むような演奏が印象的でした。このアルバムでもその魅力が満載です。曲のほとんどが有名スタンダードですが、緩急のバランスがとても良くて優雅で洗練された雰囲気です。特にビリー・ストレイホーンの名曲である「Upper Manhattan Medical Group」が一番好きです。この曲をカバーするアーティストはよく見かけますが、中でもこの人の演奏は曲の雰囲気がよく表現されているように思います。
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