小説
- 終りに見た街 (小学館文庫 や 22-3) / 山田 太一 (著)
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4.0(1件の口コミ)
- 初めてこの作品を読んだ時は戸惑いと衝撃を受けました。先日この作品のテレビドラマを観たのですが、わかってはいたけどバッドエンドでした。現代から戦時中にタイプスリップする物語は沢山作られてきたけど、このお話は異質だと思います。改めて読み返してみると、文章のリズムが読みやすく、引き込まれてスイスイ読み進めて最後にショックを受けます。単なる反戦ではない、戦争を美化も卑下もしない、ただただ現実を突きつけられるような、言葉を失うラストです。過去の人々に「自分は未来を知っている、この時代でやっていることは愚かだ」なんて言うのは、傲慢なのかも知れないと考えさせられました。
(猫まるさん 女性 52才 主婦(主夫))
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- サウンド・ポスト / 岩城 けい (著)
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4.0(1件の口コミ)
- 岩城けいさんの小説です。バイオリンが非常に上達した15歳の少女が主人公です。芸術の世界なので、独特の感性や感情があり、師匠のセルゲイ先生との会話はむつかしさがありますが、それ以外のところは、何かに真剣に取り組んでいる人間のジレンマや喜びなど、だれもが感じたことのある心情が描かれていて、共感できる部分が多いと思います。
(あきこさん 女性 48才 会社員(技術系))
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- 大人問題 / 小浜 逸郎 (著)
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4.0(1件の口コミ)
- 現代の大人の不安、悩みを・・・という帯にひかれて読むことにしました。内容は少しむつかしい感じがします。少し前では当たり前だったことを控える傾向にあるものについて、何の意味があるのかなど例を挙げて説明しています。わかりにくいところもありますが、納得できるとこも多くあります。昔ながらの慣習をあまり知らない若い人には読みにくいかなと思います。
(あきこさん 女性 48才 会社員(技術系))
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- 火車 (新潮文庫) / 宮部 みゆき (著)
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- 自己破産者、お金にまつわるお話です。殺人事件でもあるけれど、その理由を解明していく刑事の言動に色々考えさせられました。高校、大学生など、子供に読んで欲しい内容でもありました。宮部みゆきさんらしい人間描写。ラストはちょっと不完全燃焼かな。
(てっつーさん 男性 42才 その他)
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- つめたいよるに (新潮文庫) / 江國 香織 (著)
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- ショートショートともいえる短編小説が21作含められた作品です。最初の『デューク』という小説では、長年可愛がっていた愛犬を亡くして涙に暮れていた女性が、街で偶然出会った優しい男性に、デートのような楽しい経験を一夜させてもらい、心がほっこりと慰められます。その間、彼女が気になっていた、亡き愛犬のものによく似た男性の仕草・嗜好や、別れ際の「今まで楽しかった」「(あなたを)愛していた」などの不思議な言葉などから、その男性の正体、および現れた目的に読者は気づかされます。私も子供の頃、可愛がっていた愛犬を亡くした経験があり、このストーリーには感情移入できました。この短編集に収められた複数の小説を読んでいくと、「老人は衰えてやがて死んでいき、それにも構わず、若い女性は恋人を作りやがて結婚する」というような作者の月並みな人間観に食傷する部分はありましたが、読者の心を揺さぶる表現力や創造性は秀逸だと感じました。
(こむぎさん 男性 53才 自由業)
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- 凶運の手紙 (角川文庫) / 仁木 悦子 (著)
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- 『結婚指輪』という藤田朋子さん主演の2時間のサスペンスで見て、面白かったので原作を読みました。ドラマと設定が全く違いましたが、少女に手紙を書くというところは同じでした。昔のものなので、多少、今だと使わない(差別表現と宇言われる)言葉もありましたが、短編で読みやすく面白かったです。
(あきこさん 女性 47才 会社員(技術系))
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- 火と汐 (文春文庫) / 松本 清張 (著)
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- 松本清張さんのサスペンスです。時代背景は古いので、防犯カメラやスマホなどないので、今だともっと簡単に犯人は捕まるだろうという感じはします。昭和の事件の顛末を見ているようでそれはそれで面白いです。妻は京都で不倫旅行、旦那はヨットのレースというところから話は始まります。不倫旅行中に妻が行方不明になってしまいます。自分からの失踪か、不倫相手が犯人か、それとも…という感じです。今のサスペンス小説に比べると手がかりが少ないですが、それも面白いと思います。犯人がいったんわかると、複雑な感じはなく、分かりやすくてよかったです。
(あきこさん 女性 47才 会社員(技術系))
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- 不審者 (集英社文庫) / 伊岡 瞬 (著)
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- 伊岡瞬先生の本は初めて読みました。あらすじを読んで惹かれました。タイトルの不審者は誰の事を指しているのか。義理の兄の事なのか。はたまたママ友なのか。同級生なのか?みんな怪しく見えますが、真犯人は、ただの怪しい人物ではなかったです。まさかなぁと思ってましたが、真犯人はあの人でした。変な怖さがあり面白かったです。
(たぬきちさん 男性 37才 その他)
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- アメリカひじき・火垂るの墓 / 野坂 昭如
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- あの有名なアニメ「火垂るの墓」の原作が収められた小説集です。この時期にたまに読み返したくなります。昨今、小説や漫画が映画化されると必ず「原作の設定を壊した駄作」などと言う原作ファンが出てきますが、その度に私は「でも火垂るの墓は泣きながら観たんじゃないの?」と冷めた目で見てしまいます。それくらい火垂るの墓はアニメと原作は違います。原作に美しい兄妹愛は出てきません。兄は血の繋がらない妹の面倒を見つつも、自分を優先させ死なせてしまいます。肯定は絶対できないけど単純に非難もできない、そういう苦さが残ります。原作は作家自身の懺悔でもあり、きっと同じような懺悔を抱えた人が沢山いただろうと思います。嫌悪感を覚える世界なのに目を逸らせない、そんな作品です。
(猫まるさん 女性 50才 主婦(主夫))
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- 知ってはいけない明治維新の真実 (SB新書) / 原田伊織 (著)
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- 知ってはいけない明治維新の真実は、何度か読んでいる本です。書店で見つけて、教科書に掲載されていない歴史を学ぶことができると感じて読んでみることにしました。明治維新の中心人物は歴史の教科書でヒーローのようの説明されていましたが、この本を読んでみたら全く異なる印象を抱きました。少し言い過ぎな点は否めませんが、大体は理解できる内容になっています。この本を読めば、教科書の内容がすべて正しいとは限らないことが分かります。歴史が好きな方は読んでみるべきです。
(ハゲタカさん 男性 30才 自由業)
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※(口コミランキングGOGO編集部調べ)
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