yu-kiさんの投稿した口コミ一覧

ドラマで見ていたので読んでみました。ドラマでも最後まで犯人がわかりにくく原作を読むと更に深く楽しめる作品でした。犯人が意外な人物なのが面白い作品ですね。

少年犯罪を扱ったサスペンスです。事件の重大性や心理描写が深く、少年法に守られる犯人と、どんどん追いつめられる遺族に考えさせられる作品です。東野さんらしい、終盤のクライマックス部分は最終的にどういう結末を迎えるのか目が離せない展開でした。

映画を見てから読みました。横山さん自身が記者を経験されているので、非常にリアルに描かれていて、現場の臨場感と、家族や周りの人達との人間関係に引き込まれていきました。未曾有の大事故を前に新聞記者・デスクの興奮が伝わってきます。

非常に難解なトリックが仕組まれたミステリーです。加賀恭一郎シリーズの加賀が大学生の頃の物語で原点という感じ。雪月花のトリックは難しかったです。

クローンとして別々に生まれ育った２人の女性がそれぞれに住む遠く離れた土地を行ったり来たりしながら物語は進み、伏線次々と張り巡らされています。点と点が繋がりどんどんと広がります。母と子への愛情を感じさせてくれる作品ですね。

東野さんらしく、大ドンデン返しのある作品。密室などを取り扱い、複雑な人間関係なのに読みやすいですね。軽めのミステリーなので読みやすさもいいですね。

ドラマにもなっていますが、やっぱり原作も読みたい作品です。犯人や被害者の側の視点があり、一話一話が読みやすくなっています。トリックを科学的に解き明かしていく過程が面白いですね。

東野さんも「訳アリ」作品といわれているように、完成度にはばらつきがありますね。「秘密」の原型の「さよならおとうさん」が入ってたりとおもしろい短編集です。あとがきの東野さんの言い訳も楽しめました。

東野さんにしてはめずらしいSF作品です。震災後に読むにはすこし辛い作品です。P-13現象という現象が起きてしまった中で世界の変貌とそこで生きていく人々の何が起こったかわからない世界でのサバイバル生活で、誠哉の理性も冬樹の迷いも、登場人物たち見せる弱さも強さも考えさせられる作品です。

東野さんの作品らしく予想外の展開に満足な作品です。犯人はすぐに判明しますが、それを告発した人物を探り明かされていきます。二転三転する狡猾なトリックに本当の犯人の計画には、驚嘆するものがあります。読み終わりはせつないですね。