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口コミ投稿
- BIEN SUR [CD] / セルジュ・デラート・トリオ, Serge Delaite
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- 投稿日:2020年09月07日
- この口コミの投票獲得数:4票
4 - セルジュ・デラート2013年のアルバムです。同じ年の「D'ACCORD」とセットで聴くのがお勧めです。D'ACCORDが昼バージョンで、本作が夜バージョンといった所です。夜バージョンと言ってもやたらとムーディーなのではなく、例えるならもっと気軽なビストロでの光景です。曲調も様々で、「Up Jumped Spring」は仲間同士で賑やかに楽しんでいるようだし、「Wave」は恋人同士でお酒を飲んでいるかのようです。想像を膨らませてパリの昼と夜を楽しむのも良いと思います。もちろん、何も考えずにリラックスしたい時にもピッタリです。
- I LOVE YOU [CD] / ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ, Jos van Beest
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- 投稿日:2020年09月07日
- この口コミの投票獲得数:5票
4 - リラックスして聴ける1枚です。アルバムタイトルの通り、愛に溢れた曲ばかりです。この中で「Django」は出だしが少し重めで異質な感じがしたのですが、後半の曲調の変化が見事でした。スティービー・ワンダーの「Isn’t She Lovely」が入っているのも嬉しかったです。陽気で楽しく、愛情を感じる一曲です。少し重めのスイングが効いた「On the Sunny Side of the Street」も大人っぽくて好きです。アルバムを通して色とりどりの「I LOVE YOU」が溢れて幸せな気持ちになります。
- SEPIA [CD] / ロバート・ラカトシュ・トリオ, Robert Lakatos, & その他
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- 投稿日:2020年09月07日
- この口コミの投票獲得数:5票
3 - 全体的には決して嫌いではないのですが、アルバムの中で曲の好き嫌いが分かれます。この人の持ち味だと分かっていても、どうしても私は耳が古いのか、メロディアスな曲の方に惹かれます。「The Good Life」や「Just in Time」などに好みが集中してしまい、逆に「B. in B. -Improvisation-」のようなインプロ色強めな曲は敬遠してしまいます。良く言えば現代的なのでしょうけれど、インプロに傾倒しすぎるのも、ジャズ=難解で偏屈な人が聴く、みたいなイメージがついちゃうのでは・・・と思ってしまいます。
- IT COULD HAPPEN TO YOU [CD] / アーノルド・クロス・トリオ, Arnold Klos
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- 投稿日:2020年09月07日
- この口コミの投票獲得数:6票
4 - 1曲目に持ってきた「My Funny Valentine」は好きな曲ですが、正直ここで演奏されているようなタッチで聴くのはこれまであまり好みではありませんでした。でもアーノルド・クロスの演奏は独創的で「毎日が特別」という雰囲気に溢れ、何故か嫌いにはなれません。古典的なスタンダードが多く、ビル・エヴァンスを思い起こさせるけれど、決して古臭くはならないのがこの人の魅力だと思います。「Blue Bossa」がこの中では1番好きですが、「It Could Happen to You」もタイトル通り何かが起こることを期待させてくれます。1日の始まりに聴きたくなります。
- 弾突 DANTOTSU [DVD]
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- 投稿日:2020年09月06日
- この口コミの投票獲得数:4票
3 - 銃撃シーンが派手で、いつものセガール拳は少なめです。だから邦題が弾突なのでしょうね。セガールが堕落したダーティーな役どころなのは新鮮でしたが、それ以外は大体いつもと同じです。プロのはずなのに身のこなしが重いガールフレンドとか、娘が孫にしか見えないとか、至近距離での銃撃戦でも負傷しないとか、突っ込みどころが多いのも、いつも通り。なのについ見てしまいます。どうせいつも通りのパターンなら思う存分セガール拳を見せて欲しかったです。セガール拳のないセガール映画なんて・・,と消化不良な気分になりました。
- Jane Eyre Illustrated (英語) / Charlotte Brontë (著)
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- 投稿日:2020年09月06日
- この口コミの投票獲得数:3票
4 - シャーロット・ブロンテの長編小説です。いわずとしれた名作なので翻訳版も難なく手に入りますが、敢えて翻訳者のクセが入らない原文で読むとより楽しめます。170年以上も前の話ですから今の価値観に当てはめることは出来ませんが、当時の時代背景を踏まえて読むと、ジェーン・エアという女性の強さや高潔さ、激しい内面を知る事が出来て、ジェーンのことが大好きになります。長編なので英文が苦になる人もいるかも知れませんが、作者の筆致が直接伝わるので、ある程度英語が読める人にはぜひ原文をお勧めしたいです。
- 越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 決定版 / 越前 敏弥 (著)
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- 投稿日:2020年09月06日
- この口コミの投票獲得数:5票
5 - 洋書を原文で読むのが好きなので、私には非常に興味深くためになる内容でした。出てくる例文はどれもよく見るタイプのもので、確かに間違えやすいものでした。難解なものもあり、久し振りに頭をフル回転させましたが半分くらい間違えてしまい心が折れかけました。でもその後の解説が分かりやすいので二度と間違えないという自信もつきました。TOEIC高スコアの人でも間違えそうな文章ばかりです。受験対策にも良さそうですし、仕事で英語必須の人や私のように英文に触れるのが好きな人にももちろんお奨めです。
- 洋書天国へようこそ 深読みモダンクラシックス / 宮脇 孝雄 (著)
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- 投稿日:2020年09月05日
- この口コミの投票獲得数:9票
5 - 英米文学の深い楽しみ方や英文の解釈の仕方などを教えてくれる案内書です。さすが名翻訳家と言われる宮脇孝雄さんが書かれただけあって文章が読みやすく、翻訳のツボなど興味深い内容です。ポオやサリンジャーなどの名作が多く紹介されています。洋書を字面で追って文章を理解することは、ある程度の英語力があれば誰にでもできますが、より深く、作家の特徴や背景などを知ったうえで読み進めるとまた違った味わいが生まれます。これを読んで、改めてロバート・ネイサンの「ジェニーの肖像」を読みたくなりました。フォード・マドックス・フォードを「山本山みたい」と書いていたり、ウィットに富んだ文章なのであっという間に読んでしまいました。ここに書かれた洋書をこれから1冊ずつ読んでいこうと思います。
- プラスティック [DVD]
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- 投稿日:2020年09月05日
- この口コミの投票獲得数:5票
4 - 実話を元にした映画です。良い言い方をするなら、力を抜いて軽く観る分にはちょうど良い作品だと思います。悪く言えば、痛快劇にもコメディにもなり切れない、中途半端さが目立つ作品だと思います。いっそオーシャンズのように振り切ってしまうか、「俺たちに明日はない」のようにアンハッピーな結末に向かって突っ走ってくれた方が良かったです。詐欺グループの4人は仲間だけど信頼関係はないようで、とても不思議な関係性に見えました。4人が4人とも人に信頼されない理由が十分にあるので、仕方ないのかなとも思います。
- ニキータ [DVD]
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- 投稿日:2020年09月05日
- この口コミの投票獲得数:4票
4 - 私にとっては好きな映画ですが、私の周りでは好き嫌いが分かれ、特に女性からの悪評が多いと感じます。低評価の多くは「ニキータに共感できない」というものですが、ニキータが皆んなに共感されるようなキャラだったらこの映画は成立しないと思うので、あれで正解だと思います。冒頭部分だけで彼女の生い立ちが透けて見えます。悪行の限りを尽くした不良が、社会に出ても恋人がいても幸せになれるはずもない。そこに共感など生まれるはずもなく、求められてもいないのだろうと思います。あと晩年のジャンヌ・モローがニキータに「あなたも私と同じ道を?」と聞かれたときの曖昧な笑顔がキュートでした。ラストは観る人によって如何様にも解釈できる終わり方で、フランス映画らしいなと思いました。ただ日本語吹き替えはちょっといただけないです。字幕版の方がすんなり観られました。