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- 盤上の敵 (講談社文庫) / 北村 薫
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4.0(1件の口コミ)
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白のキング、白のクイーン、黒のキング、黒のクイーン、と、登場人物と事件の顛末がチェスになぞらえて語られる推理小説。語り手である主人公が白のキング、その妻が白のクイーンです。逃亡犯による、偶発的な立てこもり事件に巻き込まれた妻を助けるために主人公が取ったある行動。実はそこには彼自身のある目論見が隠されていた。最初、小説ではなく、バレエ作品として2パターンの振付を見ました。後から小説を読むと、踊りで表現されていたことが、文字でより詳細を説明されてみるとこうなのか、と興味深かったです。しかし、ストーリーは救いがないギリギリで、かなり読んでいてつらい箇所もありました。悪意だけで生きている人間が実在するのか?と考えてエーリッヒ・フロムの「悪について」を読んでしまったほどです。その結論は出ませんが、最後のシーンに描かれている再生への希望を信じたいです。
(サラビさん 女性 40才 公務員)
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※(口コミランキングGOGO編集部調べ)
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